「新卒でエンジニアとして就職したいけど、プログラミングスキルはどれくらい求められるのだろう・・・」
このような悩みを抱えている方は多いはず。企業によって差はあるものの、新卒のエンジニア職に求められるものには傾向があります。
就職活動が始まってから就活準備をするのでは遅いですし、それらを事前に知っておくことで就職活動をスムーズに進められます。
僕自身、エンジニア志望として就職活動をする中で見聞きしたことをもとに、エンジニアとして就職したい学生がやっておくべきことをまとめました。
新卒エンジニア採用の現実
そもそも、日本ではエンジニアは圧倒的に人材不足です。2016年には全国で17万人が不足、2030年にはなんと79万人が不足するというデータがあります。
そんな状況なので、新卒は特に“ポテンシャル重視”で採用される場合が多くなっています。つまり、プログラミングスキルは見ないで、社会人としての伸びしろを軸に判断して採用するということですね。
しかし、全ての企業がそうなのかと言われればそうでもありません。これは僕が実際に就活中の実体験ですが、とある企業の採用担当から新卒のエンジニア採用についてこう言われたことがあります。
「プログラミング未経験と経験者で採用の枠を分けている」
そう、未経験可と言っている企業はこういう仕組みになっていることが少なくありません。採用枠は未経験と経験者でどれくらいの割合になっているのか分かりませんが、未経験の方が競争倍率が高いのは確実でしょう。
だからこそ、エンジニアとして就職するなら完全に未経験の状態で選考を受けるより、確率を高めてから受けた方がいいですよね。その採用される確率を上げるために学生の間にできることを解説していきます。
エンジニアとして就職するために学生の間にすべき5つのこと
エンジニアとして就職する確率を上げる方法は5つあります。就職活動の一年くらい前から実践するのが理想的ですが、数ヶ月前や就活始まってからでも十分に間に合う内容なので参考にしてみてください。
プログラミングスクールでプログラミングを学ぶ
結局、プログラミングはできるに越したことはないですね。学部がコンピュータ系でなければ大学でプログラミングをすることもないでしょうし、プログラミングを学ぶきっかけとしてはプログラミングスクールに通うのがおすすめです。僕自身はコンピュータ系学部出身ですが、授業で学んだことは実践的なものではなかったのでプログラミングスクールに通って独学しました。
おすすめなプログラミングスクールは以下の記事を参考にしてみてください。
学ぶ言語としては、RubyやPHP、Pythonなどのサーバサイド言語と呼ばれるものがいいと思います。これらの言語ではアプリケーションが作れるので、制作物として就活の時にも見せやすいですし、そもそも需要がある言語なので。
長期インターンで経験を積む
プログラミングスクールに通うお金が出せない方や、さらにスキルを身につけたい方はITベンチャーで長期インターンをするといいですね。長期インターンとは、よくある数日間のインターンとは違って数ヶ月間のインターンです。
長期インターンとしてエンジニアを募集している企業は、プログラミング未経験でも受け入れてくれて、さらにプログラミングを一から教えてくれる場合が多いです。実務経験が積めて就職活動の時にもアピールしやすいのもメリットですね。
長期インターンはWantedlyやキャリアバイト、InflAなどのサイトで探すといいですよ。給料がもらえるのでバイト代わりにもなります。
たくさん社会人と話をする
就職活動はコミュニケーションを取れる人の方が圧倒的に有利です。特にエンジニア志望の人は営業などの職種志望の人に比べて、コミュニケーションを取るのが苦手な人が多いとよく聞きます。だからこそ、コミュニケーションを取れることはエンジニア職の選考を有利に進めるのに必要不可欠。
コミュニケーション能力を身につけるには色んな社会人と合って話すのが一番いいと思います。大学生として生活していると社会人と話す機会ってバイトくらいしかないですよね。
就活相談やOB訪問という名目でいいので、社会人とひたすら会って話しましょう。これがコミュニケーション能力を身につける一番の近道です。
Matcherというサービスを使えば大学のOBや気軽に話をしてくれる社会人が見つけやすいのでおすすめです。
見える形で実績を作る
エンジニアとして選考を受ける場合、何か過去の制作物(アプリケーションやWebサイトなど)があったほうがいいですね。なぜなら、制作物を見ればすぐにどれくらいのプログラミングスキルがあるか分かりますから。
プログラミングによる制作物以外にも、学生時代に取り組んだことは評価されやすいので、言葉だけでなくて写真などでも伝えられるように準備しておきましょう。
逆求人サイトで就活をする
求人にプログラミング未経験可と書いている企業なら問題ないと思いますが、特に書かれていないけど未経験可な企業もあります。それらは人事に聞けばすぐ分かるのですが、なかなか聞けるものではないですよね。
しかし、自身のプロフィールを元にオファーやスカウトが来る「逆求人サイト」では、そもそも企業側はプログラミング経験を知った状態でスカウトしてくるので、ミスマッチが起こりにくく選考もスムーズに進んでいきやすいです。
おすすめの逆求人サイトは以下の記事にまとめてあります。
エンジニア就職はハードルが低い
学生に限らず社会人でもエンジニア就職はハードルが低いです。文系学部でも全然関係なくエンジニアとして就職できてしまいますし、社会人だとトラック運転手からエンジニアとして転職したという人を見たことがあります。
ただ、未経験だと「いざ入社してプログラミングしてみたけど楽しくない」みたいなことが起きる可能性があるので、僕としては少しでもプログラミングを経験して就活するべきかなと思います。少しプログラミングに触れるくらいならProgateとかで無料でできますし。
今回紹介した5つのうち、まずは1つでもいいので実践してみてくださいね。