派遣エンジニアは指示を受けて仕事をこなすことが多く自分から提案などがしづらいですし、社員との間に壁を感じる機会も少なからずあります。また、昇格がないので他のエンジニアのマネジメント等の業務をすることもありません。そんな派遣エンジニアの仕事に物足りなさを感じて正社員への転職を希望する人は多いんですよね。
しかし、実際に正社員よりも見劣りするイメージがある派遣エンジニアから、正社員への転職が可能なのか気になる方もいると思います。
実際に派遣エンジニアから正社員のエンジニアに転職した僕が解説していきますね。
派遣エンジニアのキャリアとは
派遣エンジニアのキャリアで気になることとしては、
- 派遣でも仕事が途切れることはないのか
- 年齢を重ねると派遣で働くのは厳しいのではないか
ということが多いと思います。
まず、派遣エンジニアをしている人の年齢に関してですが、30代と40代が多いイメージです。これまでの現場でも実際にそうでしたね。50代や60代は見たことがないです。
エンジニアは年齢を重ねると、他の職種よりも早い段階で市場価値が下がってきます。収入のピークは40代と言われているくらいですからね。
それもあって、40代以上になるとゴリゴリとコードを書くというよりもマネジメント側に回る人が多いです。しかし、派遣だとマネジメント側の仕事はほぼないです。マネジメント側の仕事は正社員がやるものですからね。
なので、40代くらいまでは派遣でも仕事はありますが、IT業界で仕事をし続けるためにはいつかは正社員になるという流れになりますね。
派遣エンジニアから正社員への転職は可能
結論から言うと、派遣エンジニアから正社員への転職は可能です。
正社員への転職でもっとも重要なのが実務経験です。
エンジニアの実務経験とは、主に言語の経験を指します。「PHP2年」「Java4年」とかそういったものですね。
派遣でも正社員でも基本的に仕事の内容ってあまり変わらないんですよね。会社に対してコミットする必要がないのと、正社員エンジニアの書いたコードをレビューするような機会がないぐらい。
一つのアプリケーションを作るためにコーディングをするというのは派遣でも正社員でも変わらないので、正社員と同じペースでプログラミングスキルが身につきます。
だから、派遣だからとか正社員だからとか関係ないんですね。どんな雇用形態でも割とフラットにスキルを評価してもらえるのがITエンジニアなんです。
派遣でもバイトでも実務経験があれば正社員エンジニアにはなれる
僕も派遣で実務経験を積んでから正社員へ転職できましたし、派遣から正社員になることは全然可能です。実際に以前働いていた職場にも派遣から正社員になっている方がいましたから。
ただし、例えば「システムエンジニアとして派遣で経験を積んで、Webエンジニアとして転職する」というような、職種にスキルの互換性がなければ難しくなります。なので、正社員でWebエンジニアになりたいなら、派遣やアルバイトでもWebエンジニアとして互換性のあるスキルを積んでおきましょう。
Web系エンジニアなら使用言語は特に重要です。
IT業界は人材不足なこともあり、前職の雇用形態にこだわっていられないのが実情です。だから、どんな形で働いていたかはほとんど考慮されないんですよね。
おそらく一番難しいのはエンジニア未経験の状態から就職・転職するときで、それさえクリアすればあとは楽勝です。経験さえ積めば選択肢は無数にありますから。
まずは、派遣でもアルバイトでも実務経験を積むところから始めましょうね。