面接とどう違う？エンジニア派遣の顔合わせや職場見学の流れと仕組みについて

派遣の求人案件にエントリーすると、まずは顔合わせや職場見学という機会が設定されます。これは派遣社員として働くことを希望する際には必ず行われます。

顔合わせや職場見学ではどんなことをするのか想像がつかない方も多いはず。実際に派遣エンジニアとして働いていた経験があり、何度か顔合わせを体験した僕が当日の流れや聞かれることなどを紹介していきます！

派遣では「面接禁止」

派遣法では「面接」が禁止されています。ただし、紹介予定派遣という正社員に移行するのが前提の派遣社員の場合は面接があります。

派遣就業で面接ができない理由は、法律で「派遣労働者を特定することを目的とする行為」が禁止されているためです。なので、履歴書や顔写真の提出は求められないですし、年齢制限や性別の制限、適性検査なども実施することができません。ちなみに、志望動機や自己PRのような一般的な面接でよくある質問もされませんでしたね。

しかし実際には企業も求職者がどんな人かチェックしたいため、顔合わせや職場見学という名目の事前訪問があるわけです。これは派遣法でも認められています。

 

派遣にはそもそも”合否”がない

派遣では企業側は合否を出す権限を持っていません。なぜなら、そもそも顔合わせは派遣元の企業の仕事を受けるかどうかを判断するために、求職者のために行われるものであり、その機会が設定された時点でそこで働くことは決まっているという考え方になるからです。
ただし、実態は違っていて、顔合わせ後に派遣先企業から就業を断られる場合があります。企業からしても、もし顔合わせに来た人が求めている人材にどう考えてもマッチしていなければ、受け入れは難しいので仕方がないのでしょう。

しかし、派遣の顔合わせによって働くのを断られるケースは多くありません。就業先は事前にスキルシートに目を通しており、スキル感は把握しているのでその上で断られるというのはよほどコミュニケーション等に問題がなければ大丈夫でしょう。

 

派遣の顔合わせ・職場見学の流れ

顔合わせの当日の流れを紹介します。

事前に派遣会社と顔合わせの日程調整をしておいたら、当日は派遣元企業の近くで派遣会社の担当者と待ち合わせをします。集合時間は、だいたい顔合わせ開始の15～20分前が多いですね。早めに待ち合わせをする理由は、顔合わせの前に担当者と事前に打ち合わせをするため。顔合わせ中の流れについての説明であったり、何をどう伝えればいいのかを教えてくれます。

そして、いよいよ派遣元企業を訪問。まずは、派遣元企業から事業や業務に関する説明を受けて、その後に自らのスキルや経歴について話していくという流れ。そして、最後にお互いの質問タイムとなります。

顔合わせはだいたい30分ぐらいで終わります。早ければ当日、遅くとも翌日や翌々日には派遣会社経由で受け入れてもらえるかどうかが通知されます。
当然、顔合わせをしてみて合わないと感じたり、参画を希望しない場合には派遣会社の方に伝えることで辞退できます。顔合わせ終了後に、派遣会社の方から印象や感想を聞かれるので、そこで伝えたら大丈夫です。

 

顔合わせ・職場見学時の服装について

顔合わせ時の服装ですが、派遣会社側から事前に指定されます。
スーツの場合が多いですが、派遣先が私服勤務可の職場であったり、現在働いている会社が私服勤務だからスーツでの訪問が難しい場合には私服で指定されることがあります。
ちなみに、僕自身が派遣エンジニア時代に職場見学をした際には、スーツと私服の指定の割合は半々でした。

また、私服OKだったとしてもラフな格好ではなくて、オフィスカジュアルな格好をしていく方が印象は良いでしょう。

 

派遣の顔合わせはお互いの最終確認の場

派遣は基本的にエントリーして顔合わせの段階までいけば、そのまま就業できる可能性は高いです。
しかし、その派遣元が他の派遣会社にも募集をかけていて他にも候補者がいる場合や、求めている人材と合致しない場合には断られることもあります。しかし、僕自身何度か顔合わせを経験していますが断られたことはないですね。

なので、顔合わせまでいけばあまり心配することはないと思います。笑顔でハキハキ喋るようにして、質問等をあらかじめ準備しておいて会話を盛り上げることを意識していれば大丈夫です。

あとは、派遣会社に交渉力があることも重要です。派遣会社の担当営業の方が、賃金の交渉や契約期間の交渉をしてくれますし、参画決定後もフォローが続くので、信頼のおける派遣会社のもとで契約を結びたいですよね。
実際に僕が利用していたおすすめの派遣会社を以下記事にまとめました。