エンジニア

現役エンジニアが解説!大阪で未経験からWebエンジニアになる方法

エンジニアの仕事は首都圏に集中しており、「エンジニアになりたいならまずは東京に行け」とよく言われますが、大阪でも未経験からエンジニアになる方法は当然あります。

ただ、やはり未経験からいきなりエンジニアになるのは首都圏でも大阪でも決して簡単ではありません。しかし、取る方法によっては未経験からエンジニアになることは十分に可能です。

実際に未経験から大阪でWebエンジニアになった僕が、どうすればエンジニアになれるのか解説していきますね。

大阪のエンジニア求人は東京の約9分の1

IT業界に特化した求人サイトであるGreenで東京と大阪の求人数を調べてみると、東京は6996件で大阪は829件と約9倍も開きがあることが分かります。

実際にIT系の企業は東京への一極集中が進んでいるものの、東京は採用の競争率も激しいため、最近は大阪や京都に支社を作るケースが増えています。また、地方だと行政からの支援を受けやすいこともあり、あえて大阪を拠点にする企業も増えていますし、東京に比べて9分の1の求人数とは言っても求人は選べるほどありますね。

また、求人が少ない分効率的に企業選びをしやすいです。例えば、Rubyを使っている企業という軸で探した場合、大阪の場合は数十件しかヒットしないですが、東京だと数百件はヒットするでしょう。

 

プログラミングスクール経由での就職は首都圏に比べると難しい

未経験からエンジニアになるための手段として最も人気なのがプログラミングスクールに通うことです。実際、プログラミングスクールの質も年々上がってきていて、転職保証を付帯しているスクールも増えてきています。
実際、僕がプログラミングスクールに通っていた頃はまだまだ質が低くて、「このカリキュラムだといきなりエンジニアは難しいだろうな」と感じていましたが、最近は受講期間を長くしたり、カリキュラムをより実践的なものにすることで、エンジニアへの転職を実現できるケースが増しているみたいですね。

ただ、そうは言ってもほとんどのプログラミングスクールが本社を東京に置いており、紹介先企業も東京近辺に力を入れているケースが多いので、大阪の企業を紹介してもらえることは少ないです。
ただ、テックキャンプのように大阪に教室を置き、その周辺地域での転職に力を入れているプログラミングスクールもありますし、IT転職フェアやリアルウォンテッドリーのように複数の企業が集まる合同説明会のようなイベントは大阪でもよくあるので、そういった機会で企業と接点を持つことは可能です。

 

大阪ではエンジニア不足がかなり進んでいる

大阪やその近辺の京都、兵庫にも大学生が多いものの、就職時には東京の方に行ってしまう人が多いのが現状です。なので、大阪ではエンジニアが慢性的に不足しているんですよね。

それもあって大阪では経験が浅くてもエンジニアになりやすいです。ただし、大阪で未経験エンジニアを募集している求人には、あまり魅力的ではないものが多いことも事実です。客先常駐での開発などエンジニアには敬遠されやすい環境である企業が多く、逆に人気のある自社開発企業は割合的に少ないです。

たとえ自分の希望とは合致していなくても一年ほど働いて実務経験を積んでからであれば、希望通りの企業に転職できる可能性はアップします。なので、長期的に見れば最初は妥協して企業選びをすることも必要かもしれませんね。

 

大阪で未経験からエンジニアになる方法

①派遣エンジニアになる

派遣エンジニアとは、とある派遣会社に所属する形で他の派遣先企業で働く形のエンジニアのことを指します。

僕も最初は派遣エンジニアとして経験を積みましたが、時給も大卒初任給以上はたいていありますし、自分で派遣先企業を選べるので自分の希望通りの環境で働きやすいです。未経験からエンジニアとして転職して正社員になった場合には年収が200万円台や300万円台前半であることは普通にあるので、それに比べると派遣エンジニアの方が収入面でも優れています。
また、派遣先を変える場合にも柔軟に対応してもらえますし、勤怠管理もしっかりしているのでブラックな環境で働かされることもありません。

そういう面でも正社員でSESに入って実務経験を積むよりは派遣エンジニアとして経験を積んでから転職するのがおすすめです。

 

②未経験可の企業を探す

これは数が限られるものの、未経験者でも積極的に採用している企業は確かにあります。

ただ、未経験者の採用は企業側からするとポテンシャル採用(将来性に賭けて採用すること)になり、少なからずリスクがあるので避ける企業が多いです。特に企業体力のない中小企業ではなかなか募集はありませんが、「人材不足なので未経験者でもいいからエンジニア適性があれば雇いたい」という企業が多いことも事実です。

なので、未経験可の企業を探すときにはまず自分がエンジニアに向いている人材であることをアピールできる必要がありますね。ポートフォリオとして自作アプリやGitHubにソースコードを載せておくなどそれなりのスキルを示せるようにしておくべきでしょう。
そのためには、自作アプリを作るカリキュラムが組まれたプログラミングスクールに通うのが手取り早いですが、Udemyなどを使って独学で学んでも十分にスキルを身につけることはできます。

 

【結論】首都圏に行かなくても未経験でエンジニアになれる

大阪でも数は限られているもののエンジニアになれるチャンスは十分にあります。実際に僕も大阪でエンジニアになりましたし、同じ関西圏で転職も実現できています。

大阪で転職活動をするときの注意点としては、当たり前のことですが面談や面接をしてくれる企業に対しては丁寧に接することですね。大阪を含めて関西はコミュニティが狭いので、例えばとある企業で面接をした人が数年後に他の企業に転職していて、そこでまた出会うみたいなことは普通にあります。
僕も上記と似たような経験をしたことがありますし、いつどこでまた縁があるか分からないので悪い印象を持たれないようにするべきですね。後々、自らの首を締めるようなことにならないためにも。

特に関西出身の人は地元愛が強い人も多く、本当は関西で働きたいけど泣く泣く首都圏に働きにいく人もよく見ます。たしかに首都圏はエンジニア人口が多いのでエンジニア同士のコミュニティや勉強会が多いので利点はたくさんあるものの、「仕事がなさそうだから」という理由で関西を離れるくらいなら、まずはここで示した方法でエンジニアになれるようにチャレンジしてみると良いと思います。

ABOUT ME
オカヒロト
1995年山口県生まれ。 大学は情報系学部に進学し、卒業後はメガベンチャー(派遣エンジニア)、SaaSスタートアップ(正社員)での勤務を経てフリーランスエンジニアとして独立。