「派遣」と聞くとどうしてもイメージが悪いですよね。無期雇用ではなく有期雇用なので不安定であることや、収入面でも正社員より劣るだろうという印象は多くの人が持っているでしょう。
しかし、ITエンジニアの派遣って意外と条件は悪くないんです。他の職種の派遣は確かに労働環境や給与が劣る部分はあるかもしれませんが、エンジニアに関しては全くそんなことないんですよね。
実際に派遣エンジニアとして働いている僕が収入はどれくらいなのかを紹介します！
派遣エンジニアの給与形態について
正社員であれば基本給や役職給などがあって月○○万円みたいに明確に決まっていますが、派遣は時給制です。何時間働いたかで給与が変わってくるので、基本的に前月と給与が同じということはまずありません。
時給制のデメリットには、働く日数が少なくなると給与が減ってしまうという点がありますね。祝日が多くて営業日が少ない月だと給与が減少してしまいます。
ただし、逆に営業日の多い月だと収入は増えるので、働いた分がしっかりと還元されるのはいいところでしょうね。
派遣エンジニアの平均時給は？
エンジニア専門の派遣会社として大手のリクルートスタッフィングが、メールマガジンで毎月の平均時給を公開しており、それによると2188円とのこと。
派遣会社は就業先の支払い総額の中からマージンを取ることで成り立っており、そのマージン率は派遣会社によって違うので平均時給も派遣会社ごとに異なります。大手はマージン率が高め(=多く中抜きされている)であることが多いので、中小の派遣会社だとさらに時給がアップすることもあります。
僕自身が派遣エンジニアとして働いていた時には、実務経験も社会人経験もありませんでしたが、時給は1600円でした。だいたいこれが派遣エンジニアの給料の下限なのではないかと思います。
派遣エンジニアの平均年収は？
派遣エンジニアと日本のそれぞれの平均年収の比較平均時給が2188円と紹介しましたが、これをフルタイムで月160時間労働として計算すると月収35万円となります。
年収で換算すると約420万円。国税庁の民間給与実態調査によると、日本全体の平均年収は436万円なのでほぼ同じ額ということになりますね。
もし、月に30時間ほどの残業がある職場だと月収は41万円ほど。派遣でも年収500万円は余裕で実現可能です。
派遣エンジニアは昇給しやすい
派遣エンジニアの昇給交渉は一般的に年4回ほどあります。昇給交渉は派遣会社の営業担当の方が行ってくれるので、エンジニア側で何か交渉するこてゃ特にありません。
そのタイミングで昇給を図ることもできますし、派遣先企業を変えることで昇給することも実現可能です。
派遣先企業によっては派遣エンジニアに対して払える予算があることもあり、時給が上がるところもあれば上がらないところもあるんですね。
僕は最初は時給1600円でしたが、4ヶ月働いてから紹介された求人案件はなんと時給1850円でした。250円の昇給ということは、月収換算で4万円、年収換算で48万円アップということになります。
正社員だと一気にここまでアップすることってなかなかないですよね。これは派遣で働くメリットだと思います。
派遣でもエンジニアならしっかり稼げる
派遣で他職種の場合はどうしても年収は低いことが多く、また役職につくこともないので給与はアップしづらい傾向にあります。しかし、エンジニアの場合はエンジニア人材の不足で少々高い金額を出してもすぐに雇いたいと思っている企業がたくさんあることもあり、少なくともワーキングプア状態で働くことはまずありません。
また、派遣先との間には派遣会社がしっかりと間に入ってくれているので派遣エンジニアはかなり守られています。残業代は25%増しでしっかり支払われますし、サービス残業を強いられることはまずありません。そこらのブラック企業で搾取されながら働くよりは全然マシですよね。
例えば、正社員でエンジニア未経験からの就業だと年収300万円ぐらいからのスタートになるので、派遣の方が給与が高くなる可能性は十分にあります。僕は22歳で年収400万円以上の求人案件を紹介してもらえましたし、正社員以上に稼げる可能性もあるんですよね。だから、20代や30代なら派遣でも全然アリですね。
時給3000円以上で働いている派遣エンジニアの方も多いですし、それぐらいの時給になれば派遣でも年収600~700万円となることは可能です。
派遣エンジニアであればプログラミング未経験でも働くことができますし、まずは派遣会社に登録してどんな時給の求人案件があるのかを見てみてくださいね。Webからすぐに登録できます。
